2020.01.29
暖冬で思うこと
1月に入ってから、しばらく暖かい日が続きました。暖かいことは過ごしやすいと感じてしまいますが、過ぎるとなると色々弊害が出てきます。
暖冬の影響で降雪が少ないのは良かったのですが、やはり冬山に雪が少ないと寂しいものです。27日夜より本日28日にかけて、関東甲信越の広い範囲で降雪が有り、一部はかなりの積雪を認めたようです。スキー場や、冬のイベントを取り扱う、雪がないと困ってしまうような季節性の高い企業にとっては恵みの雪と言ったところでしょうか。また、最近では温暖化により冬眠しない熊などの動物も、冬の間に民家近くで活動するなど、寒くならないと困ってしまうこともたくさんあります。つい最近、近くの町田街道をイノシシが渡っていると患者様から聞きました。確かに以前勤務していた千葉房総でも、ここ数年で何回かそのような光景を目にしました。
また、暖冬だけでは無く、感染症に関しても話題がつきません。現在はやはりコロナウイルスというウイルスの感染が広がりつつあり、もはや暖冬の話は目立たなくなっております。私がまだ学生だった頃、医学書にもコロナウイルスの項目はありませんでした。ちなみに写真はその参考書の目次です。目にするのはもっと古典的な項目でインフルエンザすらありませんでした。では、いままでそのようなウイルスが無かったというとそうではありません。一番有名なのがやはりスペイン風邪で、1910年代に5億人の感染者、5000万人の死者がでました。これも原因はインフルエンザウイルスであり、カモや豚などの動物からヒトへ感染した伝染病でした。これら感染症に関しては、私もウイルス学専門では無いので、もう少し勉強してからブログで公開しようかと思います。
いずれにしても、21世紀になり早20年が経過し、環境や物流、人の流れも大分変わってきております。できれば、未然に防ぐ有効な予防策があれば良いのですが、現状難しいようです。ただし、今までの人類が学んできたことで確かなことは、「人にうつさない」工夫で伝染をひろげないということです。まずは発熱、咳など具合が悪くなったら、慌てず医療機関に連絡し指示を仰いでください。また、インターネットが普及したネット社会では、フェイクニュースやあてにならない予想が蔓延します。事実、2,3日前にワイドショーで伝えられた話が180度変わってしまうこと(今回のコロナウイルス感染症で、・・・研究所や・・・専門家などといった輩が、感染力が無い、毒性が低いなど勝手なことを言っておりした。また、東日本大震災の福島第一原発の事故でも同様な専門家がおりました)がたくさんあります。世の中は便利になりましたが、事実では無い情報であふれかえっております。冷静なご判断、行動をお願いいたします。