2月2日の節分は如何お過ごしでしたか?今年の節分は普段よりも1日早く、なんと124年ぶりとのことです。元々1年を4分割にして春、夏、秋、冬としていますが、それぞれの季節の始まりの日を立春、立夏、立秋、立冬と呼び、節分とは「立春」の前の日を意味するようです。地球が太陽の周りを1周するのを1年としていますが、実は365日よりもわずかに長く、その誤差調節で節分のずれが生じるとのことです。このわずかな誤差の話題がニュースで取り上げられると言うことは、少し世の中が落ち着いたのかなとも感じます。
さて、今回のお題は「臆病」です。臆病は余り良いイメージはありませんが、慎重であるという意味で私は好きな言葉です。
実は私は時代劇が好きで、毎回NHK大河ドラマを欠かさず観ております。今回は「麒麟がくる」という、明智光秀を題材にした物語です。明智光秀は私が歴史を習った頃は、下剋上、裏切り者、三日天下の負のイメージがありましたが、最近はその大河ドラマの影響か、有能、真面目、正義漢と少し良いイメージとなってきました。確かにドラマでの光秀は、それはもう忠義深く、真面目で情け深く、誰からも信用されるような「真面目で良い人」です。演じている長谷川博己さんもはまり役です。一方織田信長は、気性が荒く乱暴で、無慈悲な采配をする荒くれ者に描かれております。その荒くれ者の織田信長にとって明智光秀は非の打ち所無い男で、嫉妬している感じにもみえます。まあ、有能な部下を持つと仕事ははかどるのですが、過ぎるとむかつくこともあるのは皆様も経験あるのではないでしょうか?織田信長はいつも無理難題を光秀に言いつけ、ことごとく光秀がうまく解決していきます。何時の日か信長は余りに有能な光秀を恐れていたのではないでしょうか?織田信長はもう少しで天下人になっていましたが、何もめちゃくちゃ戦に強いからだけではありません。楽市楽座や関所撤廃など市場緩和で経済を立て直したり、西洋文化を取り入れたりと政治的な観点からも優れています。また、反勢力である延暦寺や本願寺など、仏も恐れず弾圧しました。ある意味、ものすごく慎重で自分と敵対するものを徹底的に排除し、ゼロリスクに心がけたのではないかと思います。そんな慎重である織田信長が余りに有能な明智光秀を怖がり恐れていたのではないのでしょうか。信長=臆病とするのであれば、本能寺にほぼ丸腰で陣を構えることなどあり得ないのではと以前より不思議でなりませんでしたが、あと残すところ2回の放映でどのような解釈になるのか楽しみです。
ただ、今までの歴史資料は、何十年何百年後に勝者に都合良く書かれることが多く、この下剋上物語もどこまで本当かは分かりません。今の令和の時代もどのように伝えられるのでしょうか?
写真は鎌倉八幡宮の段葛前の狛犬です。マスクしていました。