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2021.01.20

火について

 今日は120日です。今朝は冷え込みましたね。二十四節気で「大寒」にあたり意念で一番寒い時期です。朝の犬の散歩に出かけると、犬ではなく自分の尿意が大変なことになります(もちろん犬と違い我慢しますが)。毎朝5時半に散歩を始め、6時くらいになると少しずつ東の空が明るくなってきます。まさに夜明けといった感じで寒いですが1年で一番好きな時間です。日が昇ると、体感温度が一気に上がります。あらためてお日様はありがたいなと思います。今日は大寒ですのでもちろんクリニックの暖炉に火を入れました。寒い日の暖炉の火は格別ですね。

  さて、今回はそんな火についてのお話しをさせて頂きます。人類が文明を築けたのは火を扱うことが出来たからです。諸説ありますが、初めて火を扱い始めたのが170万年前で200万年前に人類が誕生しまもなくです。人類は火の使用とともに進化していったといっても過言ではないでしょう。ちなみに今の人類は「ホモサピエンス」という種で40万年前に誕生しました。はじめは山火事のような火はなるべく近づかないよう避けていたと思いますが、何時の日か「近づいてみよう→暖かい」「触ってみよう→熱い」「やっぱり危ない」の繰り返しだったのではないのでしょうか?そのうち、過激でお調子者が「触れるんだぜ、凄いだろ!」なんていきがったり、「ほら、怖いだろ!」など火の付いた木で周りの者を脅したりしたんじゃないでしょうか。そしたら以外に暖かく、「これ、結構使えるんじゃない?」という感じで瞬く間に広がったのではないでしょうか?あくまでも私説ですが。

 そんな火を使うと凄く便利で、ものを焼いたり加工したり、動力にしたりして産業革命がおこり今に至っております。ここ最近100年くらい前から(何万年に比べればと言う意味では)火を使うことで、公害が発生したり二酸化炭素による温暖化が言われるようになりました。最近ではそういった温室効果ガス削減に世界中が向かっています。水力風力や太陽光など再生可能エネルギーに変換しようとするもので、言ってみれば火からの脱却です。日本も火からの脱却を宣言しており、ガソリン車を15年くらいでの生産停止するようですが、かわりの動力をどのように作るのでしょうか?今のところ、火力の代わりに原子力に頼るのでしょうか?一番良いのは、二酸化炭素を炭素と酸素に変えてしまう、そうです、宇宙戦艦大和に出てくる「放射能除去装置、コスモクリーナー」のようなものがあれば良いのですが。まあ、宇宙戦艦大和ではこのコスモクリーナーは地球では技術的に生産できず、「イスカンダル星」まで取りに行くという無茶なストーリーが展開されてましたが。

 コロナ以外にもたくさんの問題が山積みな地球の中のちっぽけなクリニックで、暖炉の火を見ながらうじゃうじゃ考えた大寒120日の朝でした。

 写真は人類の起源と言えば、映画2001年宇宙の旅のオープニングです。まあ今は、イケメン俳優が原始人に火を持たせる大林組のCMの方がわかりやすいでしょうけど。