今年も残すところ1週間をきりました。皆様クリスマスはどのようにお過ごしなされましたか?
毎年この時期になると、今年の漢字が日本漢字能力検定協会より発表されます。京都清水寺から発表されるのかと思っていたら違うのですね。清水寺の貫主が書字しているのをよく見るので勘違いしておりました。
今年の漢字は「密」でした。色々なところでこの慣習にならい発表されておりますが、私が感じた今年の漢字はまさに「煽」です。様々なご意見あるかと思いますが、私自身はこの1字とにつきると思っております。。。。
今年は色々ありましたが、やはりコロナに始まりコロナで終わりました。コロナ感染が蔓延しており、まさに市中感染しております。藤沢市神奈川県だけでは無く、日本国内の病院がコロナ感染症で疲弊しているのは事実です。一番困っているのは、コロナ以外の一般診療が滞ってしまっていることではないでしょうか?先日私の父も大腸癌で死にました。その際に面会が出来ず、最期は可哀想だったなと思います。それでも快く入院を引き受けてくれた病院には非常に感謝しております。ただ、今思えばそれはラッキーだったのだと思います。コロナ感染で非常事態宣言がなされ、癌や心臓などの手術が迅速に出来ない状況になってしまいました。また鼠径ヘルニア、肛門疾患、ポリープや胆石など生死に関わらない良性疾患はもっと治療が延期になってしまい、患者さんはただひたすら我慢しなければいけなくなりました。当院では、そのような良性疾患を十分感染対策した上でリスクの少ない日帰り手術で対応してまいりました。当院ができることは、そのような良性疾患を引き受けることで社会貢献することだと今回の有事であらためて感じております。日帰り手術が可能なクリニックはまだまだ数少なく限られており、今後我々のような施設が増えてくれば良いかと思っております。
最後に、今年1年間の手術症例を報告すると
鼠径ヘルニア手術 261例(うち腹腔鏡手術259例)
臍ヘルニア 4例
閉鎖孔ヘルニア手術 1例(腹腔鏡手術)
肛門手術 63例
以上の手術を行いました。
それでは今年もお世話になりました。来年も皆様にとって良いお年であるよう願っております。