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2020.07.31

またコロナ。

前回梅雨による豪雨についての記事を書きましたが、まだ梅雨明けになっておりません。

8月に梅雨明けしたのは昭和26年以来3回目の様です。今回はただジメジメしているだけでは無く、コロナ騒ぎで気も滅入ってしまいなんともつらい年です。コロナ感染症が再び拡大しているとの報道もあり、藤沢市のPCR検査でも陽性者が目立ってきているようです。

 このブログでも5月以降、コロナ関連の記事は書かないようにしましたが、やはり医療者である限り正しい医療情報を発信しなければいけないと思われ、今回はコロナ関連についてアップします。

 730日のデータでは、国内の新規陽性者1242人、東京都では258人でした。やはり新規感染者はPCR検査件数の増加に比例し増えております。検査件数が増えているためだけでは無く、陽性率も上昇しているため陽性者が多くなっております。コロナ感染者数は確実に右肩上がりで上昇しております。

一方、重症患者数は国内90人(前日比+9人)、東京都では22人でした。死者数は1003人で前日比+3人でした。

冷静に検討すると、陽性者と比較して重症者死者数はそれほど上昇していないと言うことがいえます。理由はやはりマスクの着用や3密を控えたことが挙げられますが、病院に入院中の患者さんへの感染を防いでいることが一番では無いでしょうか?コロナ感染症が流行った当初、集団院内感染で持病のある高齢者が犠牲になることが目立ちましたが、現在はどの病院も感染対策をしっかりとしているため、集団で発生することが少なくなりました。また、ある程度高齢者や持病のある方への感染に気をつける「心遣い」がそうさせているのではと思います。

ワクチンの開発やPCR検査も大事ですが、今大切なのは重症化することを防ぐことです。どのような人が重症化するかを予想できる検査(血液検査など)を是非研究し開発していただきたいです。

私の周りにも自営業の方がたくさんいます。皆さん一生懸命に働く働き者ですが、仕事がないと不安になっています。日本のほとんどは中小企業で成り立っております。陽性者のみにスポットをあてて煽り報道を続けていけば、感染を拡げない代わりに生活が回りません(わたしもです)。


写真は昨年度の日本外科学会で発表されたノーベル医学賞の本庶先生の講演です。今年の学会は今のところすべてキャンセルになっております。早くこの騒ぎがおさまって欲しいものです。