ブログ

2023.12.20

2023年を振りかえって

今年の初め以来のブログになりました。

2021年をもって、月2回の更新を終えてからは年末や年始のご挨拶にブログを書くようになり2年が経ちました。

日々の業務に忙殺される毎日でなかなか筆が進まなく、節目の際にのみブログを書くようにしましたが、書かないとなると些か寂しい(というよりは怠けている?)感じがいたします。そんな迷いの中でのブログは拙文になっているとは思いますがご容赦ください。

 さて、今年はコロナ禍が明け日常が戻りつつある中で、明るい話題も一杯ありましたが、暗くなるような話題もそれ以上にありました。最近10年でみると、半分の5回はnegativeな漢字でした。特に今年の漢字「税」は2回あります。ちなみに前回は2014年、消費税増税の時期でした。となると、今後「も税」が頻繁にあげられる可能性があります。

 ただ、「金」も「今年の漢字」が始まった1995年以降、4回と最多であり、良い印象の漢字がバブル崩壊以降最多なのは救いがあります。

 来年はどのような年になるのでしょうか。少なくとも今年より良い年でありますよう願うばかりです。

 

 最後になりますが、以下は、今年のクリニックの手術業績です。

お陰様で今年も数多くの手術を行うことが出来ました。皆様に信頼され、ご愛顧頂くよう今後も精進いたします。

 

腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 409

鼠径部切開法ヘルニア手術  18

肛門手術 224

全身麻酔手術総数 649

 

2023.01.11

2023年新年のご挨拶

2023年 新年になり、久しぶりにブログでご挨拶をいたします。

 昨年1年間はブログの更新をしなかったので、近況も含めてご報告いたします。

 昨年も新型コロナウイルス蔓延で日本中が翻弄された1年ではなかったでしょうか。感染の波も現在第8回目となっております。感染爆発しては収束していくサイクルに慣れてしまっているにも思えます。慣れとは怖いもので過去の記憶が曖昧になってきます。あれだけ繰り返しうんざりしていた緊急事態宣言も昨年は発動されませんでした。行動制限も徐々に解除になり、旅行支援などの経済回復対策も再開され現在に至ります。

 当院もコロナ感染対策をできる限り行っておりますが、感染対策も慣れてきて今でもストレスはあるものの、精神的にも少し余裕が出てきておりますが、やはりこの第8波の様に感染爆発が起こると、スタッフやその家族の感染も見られるようになり、マンパワーが不足してきます。入院施設のある市中病院はさらにクラスター発生などで感染コントロールが難しくなり、慢性的なマンパワー不足で疲弊しているものと思われます。

 当院のかかりつけの患者さんや自分の身内にも癌患者がおりますが、やはり早期の治療が難しいようで憂慮しております。なおさら癌ではない良性疾患の治療も制限がかかり、病悩期間が長くなるため、なかなか身体的にも精神的にもつらい状況が続きます。

 何とかそのつらい良性疾患を患っている患者さんに対し、早期に外来で手術を行えられればよいのですが、残念ながら当院のように日帰り手術をしているクリニックは全国的にもまだそれほど多くありません。藤沢のみならず、湘南地域や神奈川県西部地域に至ってはまだ数えるばかりです。

 そこで、限られた疾患ではありますが、そけいヘルニアや肛門疾患などの良性疾患に対し、藤沢以外の地域の患者さんにも治療を受けてもらうため、わかりやすくクリニック名を「湘南ふかさわ鼠径ヘルニア大腸肛門外科クリニック」に名称変更するとともに、医療法人「昭優会」を設立することとなりました。

 もちろん今まで同様、一般内科として地域医療に貢献したいと思います。

 今年は卯年、今まで以上に飛躍し、よりいっそう皆様の健康維持のお手伝いをさせていただきます。そしてこのコロナ蔓延の禍が過ぎ去り、平穏な世の中になることを期待します。

2021.12.01

お師匠

 12月に入り、今年もあと1ヶ月になりました。師走は南風の嵐で始まりました。ものが飛ばされ、原付バイクも倒されてカウルが折れてしまいました。場所によっては竜巻注意報も出たようで何とも年末のお騒がせものでした。

 師走というと、なんだか忙しくバタバタする印象です。師走の語源を調べると、師とは僧侶のことで元々は師馳(は)す、「僧侶がお経を唱えに馳せる」の意味だそうです。ただ、師というとやはり先生、お師匠様とイメージします。先月、大相撲九州場所が終わり、横綱照ノ富士の2連覇となりました。照ノ富士も優勝の弁ではまずお師匠の伊勢ヶ浜親方への感謝を述べていました。照ノ富士は怪我や病気で一時は6階級で下から2番目の序二段まで落ちて誰もがこのまま引退かと思われていました。当然階級が下がると今までついていた付き人や給料さえも無くなり、大きな相撲部屋では以前は格下の力士のさらに下になりますので形見が狭い思いをしなければなりません。そんな照ノ富士に師匠の伊勢ヶ浜親方は実力を信じ励まし続けたそうです。本当に弟子を信じていたのでしょう。見事復活し、白鵬がいなくなり一人横綱と言う重責がかかる中、見事連続優勝しました。

 かつては相撲部屋というと、「かわいがり」という厳しいしつけと稽古がありました。その厳しい稽古に打ち勝たないと、実際取り組みで大きな怪我をしたりして命を落としかねないので絶対必要と考えられてきました。ただ、度が過ぎて「しごき」になり、平成19年には死亡事故が発生し、国会でも論議されました。記憶に新しいところでは、伊勢が浜部屋の当時の横綱日馬富士が貴乃花部屋の力士に暴行し、結局その後の体罰問題も重なり名門貴乃花部屋は消滅しました。その時渦中の伊勢ヶ浜親方の心労は想像もつかないほどだったと思います。そんな親方も今回の照ノ富士の指導で評価も上がり、手のひら返しでマスコミも賞賛しております。

 今、時代はマスコミの影響で単色化されております。しごきが悪いとか、言葉がきついとか、叱ることは必要ないと教育の場でも散々たたかれております。確かに無意味でただ感情的な「体罰」は決してしてはいけませんが、弟子が危険だったり、緊急事態でとっさの対応が出来なくなります。ただ褒めて伸ばすというのは如何なものかとも思います。

 私にも外科のお師匠さんが何人かいます。今思うと、受けた指導といえば叱責ばかりで、見て真似をして体で覚える、でした。でも、私にとっての師匠は神様で自然と場面場面で手が動き、とっさの緊急事態でも対応できたのはお師匠さんの厳しい「かわいがり」のおかげでした。「Don’t  Think, Feel」とかつてのブルースリーの映画の台詞でしたがその通りでした。

 今、私は師匠となっている世代になりましたが、果たしてその役が出来ているか疑問に思うことがあります。

  コロナ禍で翻弄された2021年が終わろうとしております。今後もまだ禍は続くことが予想されますが、2022年は2021年という経験があります。何とか乗り越えていきましょう。

  突然ですが、私のブログは区切りが良い今回で終わろうと思います。

クリニックでは更に精進し、皆様の健康に貢献できるよう邁進していきます。

引き続き宜しくお願いいたします。

2021.11.10

ビッグボス

 衆議院選挙も終わり、コロナ感染も落ち着きを見せておりますが如何お過ごしでしょうか?今年も残すところ2ヶ月を切りました。コロナ感染蔓延に始まりましたが、年末は穏やかに過ごしたいものです。

 さて、アメリカのメジャーリーグのMVPに誰が選ばれるか、野球の世界はオオタニ一色ですが(日本のプロ野球はまだ日本シリーズも始まっていませんが)、なんと言っても私の中で今一番ホットな話題は「ビッグボス」、新庄監督です。ご本人には申し訳ないですが、日本中のほとんどの人が耳を疑ったのではないでしょうか。監督就任の記者会見では、奇抜な格好と軽い口調で選手時代同様、緊張感など微塵も無買った印象です。各局スポーツニュースでも派手に取り上げられ、コロナ感染蔓延で疲弊したスポーツ界が嘘のようでした。ただ、野球評論家は皆、滑稽だの成績度外視で客寄せだのと口をそろえております。本当にそうでしょうか?

 監督とは、優勝をしないと確実に首になります。結果を残さないと選手と違い、ファンの記憶の彼方に消え去っていきます。勝手当たり前、負ければ批判される何とも怖い職業だと思います。そんな監督にいままで派手なプレイヤーだった彼が、話題作りだけで引き受けたのでしょうか?私はそう思えないのです。阪神の選手時代のH116月の巨人戦での敬遠ボールサヨナラヒットは有名ですが、あの時ただ無謀にバットを振ったのではなく、敬遠ボールは変化球がなく、球速も速くないのでプロ野球選手であれば当てることは簡単であることを冷静に判断した結果だったのではとも言われております。かの野村監督も宇宙人と酷評しておりましたが、あの場面でバットを振ることはサインで了承済みで、かなり期待していたのではないでしょうか。

 初めてのグランド練習では、派手なユニフォームとサングラスに目が奪われがちになりますが、冷静に先入観無く選手を見極め、ベテランの主力選手と新人関係なく人選しているのでしょう。私が相手チームの監督であれば、なにをするのか気味が悪くて仕方ないと思います。来年の日本プロ野球が凄く楽しみです(結果、やっぱり。。。となるかもしれませんが)。

 写真は大腸カメラの検査の前の食事です。先日大腸カメラを受けた際に検査食を医局で食べてみましたが、非常に美味しく頂けました。ただ、ボリュームが少ないので隣にあるお菓子に手が出そうでしたが。

 

2021.10.20

寒くなりました。

そろそろ11月に入ります。11月は旧暦では霜月にあたります。朝晩は気温10度前半でいきなり冬に突入した感じです。つい2週間前まで、朝の犬の散歩は短パンビーチサンダルスタイルでしたが、昨日今朝はさすがに無理でした。

写真は朝の国道134号江ノ島付近からの富士山です。冠雪が急に目立ってきました。冬は目前です。

2021.10.01

ヒステリー球

101日、やっと緊急事態宣言が解除になりましたが、台風16号の荒れ模様で始まりました。秋の時期の台風は、過去にも甚大な被害が出ることも多く心配です。例年台風は25号まで発生し、9月までに18.5号発生しておりますが、これからもまだ発生すると思われます。そんな台風も、地球規模で考えると海水をかき混ぜ、環境をリセットするには大事なようで、人間は甘んじて受け入れなければならないのでしょうか。

 さて、今回は喉や胸のつまる感じについてお話しします。最近患者様で「胃カメラをして特に異常が無いと言われたけど、喉や胸がつまった感じがする」「食欲が湧かない」「つまる感じから痛みを感じるようになった」「食道癌が怖い」などの症状で相談に来られる方が非常に多くなった印象があります。特に毎年胃カメラを行っているが、心配でならないのでもう一度確認のため希望される方もいらっしゃいます。胃カメラは機器や技術の向上で大分楽に行えるようになりましたが、それでも余り気持ちが良い検査ではありません。何回もそのような経験をされている患者様が、「もう一度」なんておっしゃるには相当つらい心配な症状なんだなとあらためて感じさせられます。当然胃カメラを行っても何も異常なことが無く、また異常が無いのはよいのですが、それではどうしたら症状がよくなるのか分からないと困ってしまいます。

 この症状は「ヒステリー球」と言う状態で、古くは梅の種が引っかかっている感じから「梅核気」とも呼ばれていました。当然、そんな種や引っかかっている食べ物などなく、ただ気にするなと言われても気になってしまう、不快な状態です。原因はストレスや寝不足などで咽頭食道の自律神経がうまく働かないため、食べ物を食べていなくても咽頭食道の筋肉が収縮し閉塞感が出るとも言われています。よく、自律神経失調症と言う言葉を聞きますが、自律神経とは、脳と直接関わらずに内臓の働きを支配している神経で、頭でストレスを感じていなくても受けている(台風などの低気圧でも)可能性はあります。

 治療は、頭痛の時に痛み止め、咳の時に咳止めといった対症療法がなく、漢方薬や抗不安剤などの内服で容易に回復することもあります。よく、逆流性食道炎と診断され治療しているが一向に良くならないといった患者様がいらっしゃいますが、漢方や抗不安薬の内服で短期間に良くなったりしますので、そのような症状あればご相談していただければと思います。

 写真は私の腕時計です。992と言うデジタル表示は気圧を表しております。またその左に点が表示されておりますが、これは急激に気圧が下がっていると言うことのようです。

 10月になり、自民党総裁選がおわりました。これから衆院選ですが、その前に台風の気圧と同じ様に支持率急降下なんてことはないのか、心配です。

2021.09.01

開業し3年が経ちました。

9月に入りました。なんだか忙しく、最近は何か理由をつけてはサボってしまい、月1回のブログ更新となってしまいました。

当院は2018年の9月に開院し、今月で3年が経ちました。この3年間ありきたりの言葉ですが、あっという間に過ぎていきました。その3年間のうち、半分はコロナウイルス蔓延に翻弄されました。開業当時はインフルエンザなど風邪が流行する時期に困らないようにと、感染部屋を設置し、手術や内視鏡検査の患者さんと一般外来のフロアを分けるなどの工夫はしましたが、まさかここまで当時未知のウイルスだった感染症が蔓延するとは思ってもみませんでした。気がつけば20202月からこのブログの内容が自然とコロナ感染に関することばかりになってしまいました。

 4年目を迎えた初めてのブログの内容としてどのようなものを取り上げようかと悩みましたが、やはり今感じている「思い」を述べようと思います。

このコロナウイルス蔓延で、子供達は頑張っております。クリニック近くの通学路では、ちびっ子が皆、熱い中しっかりとマスクをして静かに歩いています。運動会や学園祭、修学旅行も延期や中止になっております。楽しいはずの給食も、会話も禁止されるなど学校生活が色々制限されていますが、皆素直に順っています。以前は学校に通学できたのが当たり前でしたが、今やテレスタディが当たり前になっています。大人はどうでしょう?緊急事態宣言下で外食でのアルコールが原則禁止になると、自粛疲れを理由に大勢で路上飲みをしたり、芸能人や政治家がパーティーしたり、その報道をとりあげるマスメディアが乱痴気騒ぎしたりなどなど。イギリス国内でのマスク無しでの音楽野外ライブを真似てか、先日は8000人規模で音楽フェスを強行していました。もちろんイギリスのライブはワクチン接種済みで大規模の臨床社会試験のために行ったもので、ワクチン接種が普及していない日本国内で行うことはもはやテロ同然の行為と思われます。参加者たちは口をそろえて「カンケーネーダロ」です。もはや哀れにさえ感じます。

世界中で理不尽な、理解不能なことが当たり前のように行われています。ただ、今の子供達が社会の中心になったときに同じことを繰り返さなければと切に思います。

 写真は、「We Japanese」という、箱根のフジヤホテルが戦後すぐに出版した外国人向けの「地球を歩く」のような本のなかの「お月見」の紹介ページです。何とも穏やかな気持ちになれます。気分一新し、次回はクリニックらしいお題にします。最近患者様の訴えが多い、「胸のつかえる感じ」を説明します。

2021.08.04

オリンピック

8月に入り、酷暑で体に堪える日々が続きますが如何お過ごしでしょうか? 今日本はオリンピック真最中でございます。私も連日テレビに釘付けです。 ただ、このスポーツの祭典で盛り上がっている中、理解が出来ないことが多々あります。一つは選手批判です。少し話題にあがっておりますが、メダルが有力視されている選手がメダルに及ばないと批判が容赦ないようです。しかも、スポーツとは関係ないスキャンダルが理由で起こっています。スキャンダルでオリンピック前の大事な時期に活動停止などの社会的制裁を受けております。それでも尚、非難という制裁をするのは如何なものか、相変わらずゴミのようなメディアには分からないのでしょう。本題は二つ目です。それは開催する時期です。もちろんコロナ禍で強行したのも問題ですが、それに加えこの熱波でとてもハイレベルなスポーツを行う環境ではありません。少し外を歩くだけで呼吸が苦しくなります。体温と同じくらいの外気は、呼吸による温度調節が出来ないため非常に危険です。オリンピックの最大放映権を持つアメリカNBCが視聴率を稼ぐために、アメフトや野球、バスケアイスホッケーのプレーオフやワールドシリーズがない8月にオリンピックを予定するようIOCに要求しているためと言われております。そもそもこれほどテレビネットワークが牛耳るようになったかというと、奇しくも1964年東京オリンピックの際に初めて衛星放送で全世界に放映してからと思われます。全世界に一斉に放映されるになると、放映権をもつ国の一番都合の良い時間時期に放送するになるため、どうしても開催国にとっては厳しい季節、時間になってしまいます。1964年東京オリンピックの開会式は10月10日、昨年までの体育の日でしたが、今は猛暑にやる羽目になっています。皮肉にもそのアメリカでは、開会式の視聴数1700万人と前回のリオデジャネイロオリンピックの35%減だそうです。アメリカではオリンピックよりもメジャーリーグ オオタニの方が人気あるようです。 今、コロナ感染拡大の第5波で日本は揺れております。8月で終戦から76年が経ちました。本当に日本が欧米から独立するためにはもう少し時間が必要なのかもしれません。
2021.07.02

不安

 7月に入りました。今年も半分過ぎました。あっという間だった印象ですが皆様はいかがでしょうか?例年梅雨が明ける前は長雨曇天が続いて気分も憂鬱になりますが、「今年は梅雨明けに東京オリンピックが待っています!」とも気持ちを切り替えることもなかなか難しいです。

  前回までのオリンピックでは、この直前の時期になるとメダル期待の選手や種目が脚光を浴び、普段親しみが少ない競技でもオリンピックの前後は解説者ばりに詳しくなります。是非ともそうなりたいものですが、なかなかモチベーションがあがりません。とはいえ、今年は日本のスポーツ界は賑わっています。ゴルフ界では松山英樹選手や笹生優花選手の海外メジャー制覇、メジャーリーグでは大谷選手が二刀流で現在はホームラン数トップです。オリンピックでも日本人の活躍が期待できます。

  前置きはさておき、今回の私のブログは「不安」です。コロナ感染やオリンピックに対してではありません。インターネットによる各種手続きについてです。このブログもまずはマイクロソフトのワードを使って書いているのですが、そのワードを起動させると、「ライセンスが切れました。更新をお願いします」とアラートが出現し、文字の入力が出来ません。早速更新手続きにかかったのですが、パスワードを入れたにもかかわらず、携帯電話の番号の入力を要求されました。要するに2段階認証というものだと思うのですが、その携帯電話番号の入力をした後、再度パスワードを入力すると、「パスワードが違います」と恐怖のアラートが出てくるではありませんか!何回もパスワードを入れましたが一向に進まず、再度パスワードの変更を試みましたが、やはりメールアドレスを入力しそのメールアドレスに送られてきたコード番号を入力し・・・。最悪のスパイラルです。結局パスワードを大文字小文字の区別無く入力していたこちらの単純な入力ミスでしたが、その間のやりとりにクレジットカード番号や自宅住所、電話番号など入力しなければならないのでそれはもう不安で不安でなりませんでした。NHKの報道番組中の「ストップ、詐欺被害、私はだまされない!」というコーナーを、「俺はそんな詐欺に騙されないよ!」なんて笑っていましたがもう笑えません。そんなことがあり、ワードが起動できずブログが更新できませんでした・・・(サボっていたわけではございません)。

  最近はインターネットバンキングや電子印鑑など、インターネットで便利な世の中になりましたが、どうも本人確認などが複雑化して結局、窓口や郵送でサイン印鑑をした上で手続きすると言ったアナログ社会の方が良いのでは?と雨粒が窓に当たる音を聞きながらブツブツと文句を言いながらブログを書いている72日でした。

 

 写真は単独無寄港無補給世界1周ヨットレース「Vendee Globe」を見事完走した白石康二郎選手艇、DMG Mori号です。浦賀に立ち寄った際に何気なく置かれておりました。マストがない船はまるで鯨の様でした。

 

 

 

2021.06.04

ドタキャン

 そろそろ神奈川も梅雨入りになりそうですが、気圧の変化で体調を崩しやすくなります。日照時間が短いので天気の良い日に洗濯物や布団を干す、しっかりと体を動かすといった工夫でなんとかこの鬱屈とした時期を乗り越えたいところですが、今回もまたネガティブなブログになってしまいます。

  5月末より自衛隊による大規模接種が始まりましたが、なんと1週間で7000件も超えるキャンセルが有り、当日キャンセルは3000件以上になったようです。理由は体調不良以上に2重予約が多かったようです。このことについて防衛省は、今後ある程度のキャンセルを見込んで更に予約システムを改善すると謝罪しておりました。

  一体なぜ防衛省が謝罪しなければならないのか不思議でなりません。自衛隊は有事の際に無くてはならない組織ですが、今回のことで改めて自衛隊の存在を考えさせられました。このようなデリケートな問題になるべく触れないのが無難といった風潮ではありますが、今回は少し私見を述べたいと思います。

  現在自衛隊は事実上、日本の軍事組織で国際的にも軍隊として認められております。ただ憲法9条では、「戦争の放棄」「戦力不保持」「交戦権の否認」が記されており、よって平和憲法でいうと自衛隊は違憲であるといった構図になります。もちろん憲法学者ではないので、理論的な意見は述べませんが、自衛隊が震災や大きな災害で救助活動を続けているのは元より、日に何回も行われる他国からの侵犯を24時間体制でスクランブル対応しているのも事実です。今この瞬間もその体制は変わりません。政府がその自衛隊にワクチン接種を依頼するのは、コロナウイルスのまん延が甚大な災害で有事にあたると判断したからです。自衛隊はまだその感染力が未知であったダイヤモンドプリンセス号の際も効率的に勇敢に対応し、なんと感染者を出しておりません。また、現在も大規模なクラスター発生は報告されておりません。そのような職務を粛々と遂行している組織が、大規模接種で発生したキャンセルで非難を受けるなど、もはや開いた口が塞がりません。もちろん非難をしているのは、言わずもがな、ワイドショーを中心としたマスコミです。遂行している任務が正当であるのに、いかなる理由であれキャンセルをする人々が非難してはなりません。理論的に間違っております。

  この土壇場キャンセルは、ワクチン接種の計画をせず、付け焼き刃的な方法で行っているため、国民が慌てふためいているのもありますが、マスコミがそれを煽っているのも影響しております。ネットでは、数多く予約し一番早いところで接種を受けた方が良い、当日キャンセルも止むなしという記事が多数見られます。そのため、一旦溶解したワクチンをキャンセル待ちの方に連絡したり、一部では職員や関係者に無駄にならないよう臨時で接種したりしております。ただ、その関係者に接種するのもマスコミは非難しておりますが。

  当院でもなるべく多くの方に接種してもらいたく、かかりつけでなくても予約を受け付けておりますが、まさにこの問題に直面しております。また、その他手術や内視鏡のドタキャンも多くなり、それに対処しなければいけいない医療以外の業務が重なり、また患者様からの心ないクレームも受けなければならず、モチベーションが下がってきております。

  ただし、我々クリニックのスタッフは、医療のスペシャリストとして医療の質は変えず踏みとどまろうと日々精進しており、それが誇りでもあります。

  今回画像は省略いたします。少しでもこの状態が良くなるよう、期待したいと思います。

1 2 3 4 5 6 7